結局、和田さんが交際を反対されるのは放射能被曝への偏見かどうかは、分からない。両親を訪ねて真意を尋ねても「ハイそうです。被曝した人は娘の相手にはダメです」と言うことはないだろう。まったく別の事情があるのかもしれない。
それは問題ではない。和田さんのように「原発事故のあった福島からの避難者だから差別されているのではないか」と気を回して悩まなくてはいけない、という状況が間違っているのだ。差別や偏見は「ある」「ない」は問題ではない。被害者が「そう思われているのではないか」と悩まなくてはいけないだけで、すでにストレスなのだ。
福島第一原発事故がなければ、そんな苦しみはなかったのだから。